2019年 入社の言葉

新入社員の皆様

本日から、新社会人として当社でスタートを切ることとなり、
ほんとうにおめでとうございます。
また、数ある職種、会社の中から当社を選んでいただき、
ありがとうございます。

今年は、この数日の花冷えが続き丁度桜の満開の時期に
何かの縁で、現在この場所にいらっしゃることは、
不思議に思いますが、私を含めて社員一同、皆さま方を
お迎えすることを心待ちにしておりました。

さて、厳しい就活を経て、新社会人としてスタートを
切るにあたり、一言お話させていただきます。

当業界は、昨今のAIブームより、以前のブラックのイメージが
強い、スーツを着た3K職人から、今ではビジネスモデルや
ビジネスプロセスをITにより変革をするベンチャーの旗手の
イメージが強くなりつつあり、急に学生の希望業種や職種でも
上位にランクするようになってきました。
それは、インターネット、AI、IOTといった技術により、
今まで人間で行っていた業務がロボットやAIに取って代わられる
危惧もあり、自らがそれらの技術を使う側にならないと、
世の中で役に立つ人材として生きていけないということで
急速に当業界が認知がされているようです。

最新技術では、米国のGAFAが世界的にみて数歩先を行っていますが、
日本のIT系会社もこれを追いかけるべくいろいろな取り組みを
するようになってきています。
最近のIPOをする会社をみても、ASP事業やAI関連の会社が多くなって
きております。
特に、昨年は、メルカリ等の大型上場もあり、証券市場を
賑わせました。

このような状況の中で、皆様方は、当業界、当社を選び、
社会人としての一歩を共にするにあたり、今後の業界や自分の成長に
胸を膨らませていることでしょう。

まず、当社の理念については、会社説明会で私から説明しましたが、
再度復習で話をしますと、
 ・信頼を築く(気配りと一歩先の行動)
  ⇒ギリギリではなく、朝は5分前の着席、納期は1日前に!
 ・進化・発展をする(生涯学習と常に挑戦を)
  ⇒古い技術もですが、世界中の技術、トレンドを勉強をする!
 ・責任を持つ(品質・納期、あと数%の努力を)
  ⇒言われたこと以上にすべて能動で動き、最高の品質を!
です。
これは、行動するにあたり、いつも念頭において行動してください。

入社に際し、皆様方には、「静思(じょうし)」と「よっぽどの縁」
について少しをお話します。

「静思」とは、静かに思うことで、昔から人間は、悩み、苦しみ、
争いが絶えません。これらの原因は、人の心や意識にあります。
今まで学生時代は、自分の好みの人や好きなアルバイトなどを
選んでいたと思います。
しかし今後は、色々なタイプの人を付き合わないといけませんし、
業務を遂行する中で得意な業務もあれば、少し苦手かなという業務も
あります。その中で一番悩むのは人間関係です。
その人間関係は心のありようで決まります。

その心の仕組みを研究をした学問が「法相宗」で、この別名が
「唯識宗」=唯は、オンリーワン、識は、心を指します。
つまり、すべては心次第、ということです。

その「唯識宗」の中心の論流の成論には10段階の心の修練があると
言われています。その5段階目に心が苦しくなった時には、無理に
足掻かず、心静かに自分に3つの問いかけをしろと言われます。
 1、安住静慮(あんじゅうじょうりょ)
 2、引発静慮(いんぱつじょうりょ)
 3、弁事静慮(べんじじょうりょ)

もう少し簡単に置き換えますと、
 1、安住とは、自分に与えられたものを、しっかり見つめて
   積極的に受け止めていますか
 2、初心を忘れていませんよね
 3、相手の心を忘れ、自分の思いだけで生きていませんか
となります。
苦しんでいるときには、他人や他の環境を羨ましく見ている傾向が
強いです。初心の心を忘れ、その時々の楽を求めて、だたひたすらに
自分の価値観を振り回しかちです。
「忍を認にせよ」ただ耐えるだけではなく、心静かに考えて、
積極的にその苦の原因の理解につとめれば、苦しみは苦しみで
なくなる。これが「静思」です。
苦しいとき、不幸せだなと思う時には、「静思」のことを思い出して、
相手や環境にせいにしていないか考えましょう。

次に「よっぽどの縁」についてです。
今日寄ったコンビニ、購入した水やコーヒー、乗った電車も
なにかの偶然で乗ったのではなく自分で意思決定して、自分以外の
相手や物も必然で出会ったと考えるようにすることです。
私に買われてよかったよな、時間通りに来てくれてありがとう、
と言うように、感謝と前向きな気持ちでとらえることが大事です。
恵まれた現代では、死との隣り合わせや、食べ物を得られないという
ようなことはないと思います。
現代人の人生の目的をずっと考えていた興福寺の僧侶が、色々と
寄り道(遊び、飲酒、怠惰の生活)をしながら、最後に修行を
する中で考えに至ったのが「縁」です。
仏教では死への恐怖や、飢餓への恐怖から逃れるための信仰が
通常ですが、それではなく、修飾がついた「よっぽどの縁」です。

今まで学生時代は、面白いことばかりやっていればいいじゃん、
面白くないことはさぼってもいいじゃん、いやなことがあれば
親や友達に愚痴ってやめればいいじゃん、なぜつらいことをしないと
いけないの、などありましたが、これから社会にでる中で
それは許されません。
最後は、よっぽどの縁=今起こっていることはすべて必然であり、
受け入れ、その相手(人やもの)との関係を大事にすると、
必ずや良いことが起こります、その必然の今を全力で生きましょう、
対応しましょうというのが教えです。
もしかしたら当社ではなく、このビルの上の会社に就職していたかも
しれませんが、今日ここにいらっしゃるのが「よっぽどの縁」です。

ご両親の出会い、生まれたところ、住んだ土地、入った学校、
サークル、そして出会った友人、いろんな意思決定をしたこと、
それは「もしかしたら」ということはあるかもしれませんが、
違います。
実は、必然で今があるのです。

偶然は必然であり、その必然を大事にする、縁を大事にするために、
人は生きているのです。
それが、縁の中でも「よっぽどの縁」です。
今日は遅刻しないように起きて電車に乗り、ここに座っているという
現実です。その「よっぽどの縁」を大事にしてください。

最後に、今まで自分を育ててくれたご両親、恩師への感謝を大事に
することです。
学生時代が終わり、ようやく社会人として、世の中の役に立つ
人間として育ってくれたことをご両親は何より喜んでくれている
ことと思います。
皆さんのご両親が出会わなければ、皆さんは生まれてこなかったし、
ご両親の愛情と経済力がないと成長できませんでしたし、学校にも
行けなかったと思います。
これからは、ご両親、恩師への感謝を言葉や形に表し、お返しを
するようにしてください。

では、これからの皆さんのご活躍と成長を期待しております。

簡単ではありますが、新入社員へのの言葉とさせていただきます。

2019年4月1日

エイ・フォース株式会社
代表取締役
菅原 俊哉